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霧の國

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メッセージ性強く、イマーシブシアターの中でもかつてない斬新さ!


ロールプレイングシネマ「ヘアスプレー」の翌日、横浜にて「霧の國」というイマーシブシアターへ。
公式ホームページはこちら

「國を創ろう」というキャッチフレーズの本作。偶然にも建国記念日の参加となりました。
簡単に体験レポートしていきます。

会場に到着するとすぐ受付へ。入国カードのようなものを記載。注意事項への同意など。さいごに、「あなたにとっていい国とは?」という質問が。
書類提出後、チケット代3,000円を当日精算した後、2階へ行くよう案内されます。

2階に行くとサコッシュ(布製の肩掛けバッグ)を渡され、その中に入っている透明なビニール袋の中に貴重品以外の荷物を全て入れるよう促されます。貴重品のみサコッシュの中へ。
準備が出来たら、入国手続きのような感じで「霧の國ははじめてですか?」という問いに答え、入国。

小さな小部屋に、既に案内された何名か待っていました。
ある程度の人数が揃うと、係員の説明がはじまります。
・サコッシュのタグが赤と青の者がいて、赤は赤い線の上、青は青い線の上に1列に並ぶように
・サコッシュの中に懐中電灯が入っていて、ちゃんと点灯するか確認するように
・この先は霧で視界が見え辛いです。足元の線をライトで照らしながら進んでください。中で気分が悪くなったりしたら、その場でライトを上空に向けて大きな円を描くように回してください
・枠の中にたどり着いたら、枠内では自由に過ごせますが、枠の外には出ないように

といった説明があり、赤・青の線に並んだ1名ずつ順番に中に入って行きます。

いよいよ自分の番になり、青い線を辿っていく。
わくわく!!
中は暗く、霧っぽく。最初は戸惑いましたがしばらくすると慣れました。
線は、時間をかけて辿らされるような、部屋の壁際に大きく張り巡らされていました。
この、明かりで道を照らして進んでいくっていうのが、いちばんワクワクしたかもしれない。

枠内にたどり着くと、既にたくさんの人々がのんびりしていた。
会場は体育館のようなスペースで、その壁際には赤と青の線が張り巡らされ、
それを辿っていくと中央の枠内にたどり着く仕組み。
主にみな、体育座りをしてボーっと待っている。
携帯で撮影オッケーなので、その様子を撮影してみたり。
好奇心のある人は、枠の中を歩き回って何かを探していたり。
わたしは後方の真ん中のほうで立って待っていました。
その間も順番に、線を辿って入ってくる人が居る。

全員入り終わってスタートです。
まずは音声のアナウンスによって、
今度は両サイドにある白い線に全員並ばせられます。
お互い対面になるように線に並んだら、質問に答えます。

質問に対して「はい」なら次の線へ進む。「いいえ」なら進まない。
そうしていくうちに、真ん中の線にたどり着いた人から中央にあるビニールハウスのようなところに入ることになります。
全体数の3分の1ほどの人数に達するまで質問が続きます。(?)

このルールを聞いてすぐ、嘘ついて全部「はい」で進んでいけば、あの中に入れるな、と思いましたが、それはそれで後々楽しめなくなるのも嫌なので、正直に答えることにしました。
そして様々な質問がされます。「自国が危機的状況になったとき、すぐに国外へ逃亡する事ができる」とか、「ファストファッションを買った事がない」とかたくさんの質問。
「はい」は必然的に意識高い系、金持ちの発想。
わたしは「はい」に該当することもあった気もするが、素早い回答が求められた為、1度も動けなかったです。←
反射神経鈍いのもいいとこ。

そんな感じで、上流階級とそれ以外の線引きがなされます。
すると、進行役が登場します。
進行役のほかに、同時通訳で英語での説明があり「おお!」と感激。

めでたく上流階級となった人の為に、それ以外の人は椅子を運び、椅子に座った上流階級の人々は飲み物やお菓子でもてなされます。それをうらやましい目で見る人々。
そんなわたしたちには労働が待っていました。
まず朝のラジオ体操からはじまり、たくさんのゴミを運びます。
作業服(レインコート)を着て、
ランダムで集まった4人で、手を使わずに運ばなければいけません。赤い線・青い線。
わたしたちがあたふたしていると、指揮官のような人が「急いでください」「手を使わないで下さい」と煽ってきます。
参加者に対し、わざとイラつかせようとする、不満を生み出そうとする演出。

実際、この作業がめっちゃしんどくて、「ああ、無理だな」「もうやりたくないな」「金払ってるのに」「しんどい」
しかもやっと終わったと思ったら、もう1回やらされるの。
さらにさらに!今度は6人で同じ事をしなければなりません。
6人だと逆に難しくて、わたしはただいるだけ、みたくなってた。
それが終わると、わたしたちの労働を客観的に見ていた上流階級の方から、「どうすればもっと効率良く運べたか?」「いまの労働でどんなことが問題であったのか」ありがたい意見を聞くことになります。
わたしたちから質問をする事も出来ますが、「それはどうしてですか?」しか聞けません。
これは、ビニールハウス内の参加者と直接会話することになります。
わたしはテンションだだ下がりだったので、あんまり会話に参加しませんでしたが、周りの人らはちゃんと討論していたような気がします。近くに白人の方もいて、「ほんとに海外の人も参加してるんだ…わけもわからず、あんな大変なことやらされて可哀相だな」と思っている一方で、通訳を通して、その白人の方は「Why?」「Why?」「Why?」とだけ質問していて、ちゃんと成立してる!!と思った瞬間でもありました。

その後、國で災害が起こって?停電になります。
真っ暗な暗闇が訪れます。1分間。ここで、考えてみてください、と考えさせられるのですが、何を考えさせられたのか忘れました。
わたしはヨガの瞑想のごとく、無心に暗闇を感じて休んでおりました。

明転になり、有毒な霧が出た?とかで、労働者もビニールハウスの中に入る事に。
さっきまで広々としていたビニールハウスが一気にぎゅうぎゅうに。

その後の展開は自分には難しくて、あんまりやる気もなくて付いていこうとしていなかったのかもしれませんが、この中にスパイがいる、みたいな話になって、犯人探しになりました。
参加者同士で誰が犯人か会話してる!
わたしはこの時、「会話生まれるんだな」って思いました。
自分が消極的で授業中とかで発言するの苦手なタイプっていうのもあるかもしれないけど、なかなか人前で意見が言えないのが日本人、みたいなところがあると思っているので、見ず知らずの他人の前で
「あなたたちが○○なんじゃないですか?」とか、「とりあえず、労働で一緒だったチームに分かれてみませんか?」とか「○○してたとき、あなたたちは何してましたか?」とか色々話題が出て凄いなと。
時代が変わったのかな?人狼とか、そういうのが流行ってるから、そういったことの参加経験があると、こういった場でも発言しやすいのかな、とか、こういうイベントに参加する人っていうのはちゃんと意見を言える人が多いのかな、と思った瞬間でした。
やっぱり発言する人も能動タイプが多いんでしょうね。

また終わり方もよくわかんない感じだったっていうか、暑くて酸素不足で、脳に酸素が行ってなくて、頭回らない感じで、思考が停止してたので、終了ってなって外の空気が吸いたくてすぐに会場を出ました。
その後にプロジェクターで「あなたにとっていい国とは?」の回答が出てたみたい。それは見てみたかった。

外に出ると普通の日常で、
たまたまハトバスみたいなのが止まってて、そっから降りてきたおばちゃんたちが、レインコート着て汗だくなわたしを何事かという目で見ていた。
なんでこの格好で外に出されて恥を晒さなきゃいけないの。

その後、ツイッターでフォローさせていただいてる方と初めましてして♪
グチって…。笑
バイバイして、中華街で肉まん食べてタピオカ飲んで…
そんな低所得者のわたしは労働へと向かうのでした。←

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今思えば凄い体験!凄い企画!実験!チャレンジ!


体験後に自分がツイートした内容と被るところもありますが、感想をば…

・出演者がわたしと対等の参加者であるということが、
より没入させ、不満や苛立ちがよりリアルのものになった。
演じている相手では感じることの無いリアルさである。
それは本人が考える本物の意見を与えられているから。
演劇のように、役者が作家の意見を言っているわけではない。

・エンターテイメントというよりはワークショップ感が近い。
エンターテイメント→頭からっぽにして楽しめる

わたしはイマーシブシアターにエンターテイメントを求めていたけど
体験を提供するイマーシブシアターに、それだけを求めるとズレが生じる。
イマーシブシアターとは、感じて考えて行動すべきものなのかもしれない。
もちろん、人それぞれ楽しみ方があっていいというのがイマーシブシアターであるが、
今度からはそういった前提を踏まえてイマーシブシアターに訪れる事で、
体験中のストレスは減るかもしれない。

・この体験を通して、自分の性格を客観的に見られた気がする!
特に嫌な部分、嫌な部分、嫌な部分!
凄い!
・反射神経が鈍い
・難しい事やわからないこと、興味の無い事については無関心
・楽なほうに逃げる
・意見されたくない
・話し合わない
・不満や苛立ちがあっても直接言えない、心の中やSNSで文句言うだけ

最低な人間だ!
これからはちょっとでも気をつけていきたい所存です。(説得力ない)

などなど、、、体験中はただ不満や苛立ちがあったけど、体験を終えて、色々考えたり気付けたりがあったから、凄いイマーシブシアターだったんだなって思いました。
そして、こんなクレームに繋がりそうな内容にしてメッセージを伝えたクリエイターの方々は、とってもチャレンジャーだと思います。
ユニバのトラウマも意味わかんないと思うけど、この作品もある意味、トラウマのようなものである。
それゆえ、与えられた印象は強い。

ちなみに、わたしの「あなたにとっていい国とは?」の答えは、平等であること。

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