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ガキ使の「笑ってはいけないシリーズ」イマーシブシアター論

あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

2017年の11月くらいからぼちぼち始めたこのブログ。
まずは1年、続くといいな。
といってもわたしの備忘録としての内容ですが・・・。
今後、趣味の合う方との交流も出来れば幸いです。

さて、唐突ですが、わたしはお笑いが好きです。
それもベタな笑いが好きです。
好きな芸人を聞かれると迷ってしまいますが、バラエティの雰囲気が好きです。
お笑い好きといっても、そこまでマニアなわけではありません。
にわか、というか人並み、というか・・・

テレビが好き、バラエティの企画・お祭り、好きです。
吉本新喜劇、8時だよ全員集合(世代じゃないが)、ひょうきん族(世代じゃない)、めちゃイケ・・・
バラエティはフジテレビの雰囲気が好きですね。
お台場好きも高じて。

で、今回のテーマは年越し恒例、ガキの使いの笑ってはいけないシリーズについてです。(フジテレビじゃない)
何が参考になるって、イマーシブシアターの作品作りに参考になるんですね。
わたし、思うんです。
ガキ使の笑ってはいけない、イマーシブシアターっぽいなって。
え?
いや、タイプミスとかじゃないです。
若干、お酒入ってますけどたぶん合ってます。
ガキ使の笑ってはいけないシリーズ、イマーシブシアターっぽい。
わたしが去年イマーシブシアターという言葉を知ったのが11月。

もともと、年末のガキ使は好きだったけど、イマーシブシアターという単語を知って、まさにガキ使はイマーシブっぽいなぁ、と思いました。
主役の5人(観客)がイマーシブシアターを体験している様子を、視聴者が見てるという感じ。
それはもうまさにイマーシブシアターそのものである。
ちなみに、この年末の笑ってはいけないシリーズを見たのもここ数年のことであるので、詳しいわけではない。
知識としては、人並みレベル、もしくはそれ以下である。ずっと紅白しか見なかった人間である。

年末の笑ってはいけないシリーズ。
それはまず、テーマにふさわしい服に着替えるところからはじまる。
今年で言うならば「アメリカンポリス」というテーマに沿った服装に着替える。
そしてまず、警察署に向かうバスの道中、様々な出来事を体験する。
これは、言うなればテーマパークのアトラクションである。
ディズニーランドで言う、カリブの海賊しかりイッツアスモールワールドしかり、ピノキオの冒険旅行しかり白雪姫と七人の小人しかりピーターパン空の旅しかりロジャーラビットのカートゥーンスピンしかりプーさんのハニーハントしかりジャングルクルーズしかりリバー鉄道しかり!!
ディズニーランドと一緒にするな、という声が聞こえてくるが、それは、ディズニー同様、乗り物に乗って、様々なシーンを見て楽しむ、という体験である。

そしていよいよメインの建物に到着し、今度はウォークスルータイプのアトラクションに突入する。
それこそ、歩きながら探してみたり、実際に小道具を手にとって調べたりするイマーシブシアターのような演出になる。
まずは、拠点となる部屋での引き出しネタである。
イマーシブシアターでも、例えば引き出しだったりロッカーだったり、観客は自由に開けて、そこに入っている物を調べられる。また、そのアイテムが次のシーンに繋がるキーとなっていることもある。
ガキ使の引き出しネタも、様々なストーリーが生み出されるような仕込みがされている。
そして、ガイドキャスト・ストーリーテラーとも言える藤原さんが、観客とも言える5人を誘導し、別の部屋へ案内する。
観客はそこで行われる様々なショーを堪能する。

イマーシブシアターそのものである。
ガキ使の仕込みは、本当に素晴らしい。
付線の張り方が素晴らしい。
最初に仕込んでおいて、視聴者に記憶を残しておき、
忘れた頃にその付箋から発展したストーリーを展開させオチに繋げる。
わたしはそういう演出が大好きだ。
ガキ使は、本当に上手い。そういった演出が頻繁に出てくる。
何度も言うが、そういう演出がイマーシブシアターっぽい。
そういう意味で、イマーシブシアターを作ろうとしている私にとって、非常に参考になるのである。
引き出しネタなんか特に。

今年はあまり無かったが、全体的に見て、ある1つのストーリーを断片的に登場させるという演出もあり、それも楽しい。
過去の作品で言うと、江戸時代のやつとかストーリー性があって、見ていくうちにちょっとずつストーリーを理解していくような感覚があった。(気がする)
ロケ地も日光江戸村で、見ててもかなり没入感があった印象。
このシリーズは、とにかく舞台セット、ストーリーなど、テーマ性があって作られているので、普通のお笑いバラエティと違って視聴者にも没入感が生まれる。
見ていてワクワクする。
だから人気が出るのではないだろうか。
視聴者の立場であっても、テーマパーク性が生まれると言うか。

今年は「警察署」という設定で、ちょうど取調室のセットが、ステージと客席のような作りになっていて、その作りがまた非常にイマーシブシアターぽかった。といっても、この企画は、取調室でなくても、案内された小部屋に入った際は、演者と観客、という構図にきちんと分かれるような演出になっており、それがわたしがイマーシブシアターっぽいと思う理由であろう。

わたしは深夜の特別ルール、驚いてはいけない企画も大好きです。
今年はあっさりしてた感じがするけど、爆発とかCO2とか、そういう特効演出が好きな人たちにとってはウケがいい企画ではないでしょうか。
クライマックスって感じもありますし。
巨大な何かに追われながら爆発が起きて、逃げて・・・。

そういえば、おしおきをする役が迷彩服を着てて・・・
私の職場のコスチュームが迷彩服なので、「笑ってはいけない」ごっこ出来るなって思った今日この頃・・・
いや、お客様のおしり叩く商売って・・・それは現実的ではないですが、ちょっとだけ、繋がりそうな何かを得た今日この頃でした。

なにはともあれ、今年のガキ使も楽しかったですね!
ちなみに毎年、リアルタイムでは見ずに録画することが多いです。
紅白を見て、ガキ使は後日見ます。
そして、下品なシーンは飛ばしますね・・・あの、対決のシーンとか。
今回もお下品な対決シーンは見てません。。。笑

はい。
6日の、未公開シーンの放送も楽しみです。
そして来年も楽しみです!!

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