わたしが主宰をしておりますNYANの第一弾!カラフル歌合戦です。
2017年2月16日(木)~2月19日(日)
2017年3月16日(木)~3月20日(月)
日暮里ARTCAFE百舌
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カラフルをやろうと思った時は会社員時代。
とりあえず試しに1度、自分が企画した公演をしてみたい、という気持ちからでした。
職場の環境が変わったタイミングで退職をし、
その後の自由な時間を使って公演を実現するに至りました。
構想当初、イマーシブシアターという単語を知らなかったわたし。
ディズニーのようなショーを作りたい、という目的で作りましたが、
「ディズニーのような」と言っても、
お金のかかったビジュアルのことを言っているわけではありません。
舞台装置、衣装、特効、音響、照明をディズニーのようにしたいということではありません。
「ディズニーのような」というのは観客主体というか、
観客も登場人物であったり、役者対役者というステージ上のみの芝居ではなく
役者対観客、コミュニケーションを取り入れた内容ということで、
ディズニーのアトラクションのような演出の作品を作りたいと思いました。
結果的に、それがイマーシブシアターであると思います。
下記はネタバレを含む内容を紹介して参ります。
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あらすじ:
3年前より突然、日本に色の精たちが住む色の王国へと繋がるゲートが発生する。
そこから色の精と人間の交流が始まった。
調査から3年経ち、色の精や色の王国への安全が保証され
ついに、色の王国へ一般人が訪問することが許可された。
記念すべき最初の観光客をもてなすため、
色の精と人間がコラボした歌とダンスのショー、
日本の紅白歌合戦をパロった「カラフル歌合戦」が開催される。
6色の精による個性豊かな歌とダンスのパフォーマンス。
ショーの終盤、トラブルが起き、観光客に生命の危機が訪れる。
なんと、色の精は「地球征服」を企んでおり、
ここにいる人間たち全員が、地球と引き換えとなる「人質」となってしまう。
さらに、招かれざる色の精の登場により、色の精の争いがはじまる。
観光客は無事、地球に戻れるのか!?
ここでいう観光客が、公演の観客です。
観光客、前半はショーを単純に楽しめるんだけど、
途中から色の精に襲われたり、途中、色の精になってしまったり、
「ドキドキワクワク」「何が起こるかわからない」「スリル」「アトラクション」
みたいなキーワードを意識して作っていきました。
作っていくうちに、メッセージ性も出てきたりして。
カラフル歌合戦に登場する6色は白・黄色・緑・青・ピンク・赤
「招かれざる色の精」は黒です。
大体、6色のほうが良いイメージがついて
黒って「悪」のイメージが多いなと思ったので、
逆にしました。
ディズニー目線でいうと6色が良い人キャラ。
でも「意外性」を与えたくて、全員悪にしたかったです。
まず、表向きのポジティブなイメージを付けて、それに相対するネガティブなイメージをつけました。
白→善、ピュア⇔悪、腹黒 八方美人 誰からも嫌われないように計算して、利用する、知的
黄→自分に自信があるキラキラした女性⇔他人を見下す 目立ちたがり、いつも主役でいたい、自己中
緑→明るい、楽しい⇔バカ 直感で生きて考えることをしない、欲望に忠実な生まれたばかりの赤ちゃん、知識が無い
青→クール、冷静、客観的⇔冷めてる やる気がない、何事にも諦めモード
桃→みんな大好き、躁⇔みんな大嫌い、鬱、自己嫌悪、激しい鬱、世界中敵
赤→正義感、情熱⇔武力で解決 強さこそ正義 一度熱くなると周りが見えない、暴走
絵の具って6色くらい混ぜると、必ず黒になりますよね。
彼らの感情が爆発したとき、それぞれの色が混ざり合って黒が生まれます。
黒の精は、色の王国ではこんな風に思われています。
絶対的な強い力を持っている、悪の化身、全てを支配する、悪魔、近付くだけで殺される
王国の歴史で、古くからそう伝えられてきた黒の精
実は、本物の純粋な心を持ち、優しい黒の精は、
自分が恐れられているということを知り、長い間、他者から離れて暮らしていました。
しかし、今回の色の混ざりあいがキッカケとなり、遠くにいた黒の精が
魔法のように、ここに飛ばされてきたのです。
黒を良い人にさせたかったのも、ギャップを作りたかったからです。
そして、黒の精は6色の思惑に利用され、その力でそれぞれの色を黒く染めてしまいます。
ここでいう、黒く染めるというのは、人間でいう「死」と同等。
肉体は消えませんが、意識が無くなり「黒の精」としてただ彷徨うのです。
最終的には6色全て黒くなり、わたしたち人間も黒く染まってしまいます。
最後の最後はハッピーエンドに…!
初めて書いた本格的な脚本。
わかりやすいと感想頂けてよかったです。
運営・演出面などなど、
色々と改善していきたいところは山積みでしたが、とても良い経験になりました。
ディズニーが好きというお客様のウケが良かった、
イマーシブシアター的な演出に慣れている感じが見受けられました。
一方、一般のお客様や普段から小演劇や商業演劇を見られているお客様は、戸惑われたかもしれません。
最近では、日本でも「イマーシブシアター」のファンの方が、少しずつ増えているような感じがするので、
今後もそういった方に向けた作品作りをしていけたらいいなぁ、と思っています!
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