イマーシブシアター「ハッピーエンドはラジオのあとで」制作者インタビュー

※ 当サイトではプロモーション記事が含まれます。

東京イマーシブシアター初のインタビュー企画!

今後、積極的にイマーシブシアター関係者のインタビューなど行いたいと思っています。

記念すべき第一弾は間もなく、旗揚げ公演を控えた「ハッピーエンドはラジオのあとで」主宰の井上さんにオンラインにてインタビューを行いました。

新しいアイディア満載と感じる公演のご紹介や脚本に対する想い、これからの野望などをお聞きしました!

今後がとても楽しみな、今、大注目のエンタメカンパニーです!

ゆいと

イマーシブシアター「ハッピーエンドはラジオのあとで」の会場はなんとエンタメビル!

えんと

とてもご縁を感じるぴょん!

目次

#ハピあと はリアルさにこだわったイマーシブシアター!

Q,今回主催される団体についてご紹介ください。
普段どんな活動をされているのでしょうか。

私は普段高校時代の同級生2人と、株式会社MOBESTという会社を経営しています。
メイン事業は物語を生み出す「シナリオの制作事業」ですね。


去年の9月に創業した若い会社で、物語の制作をするプロの脚本家やラインプロデューサー(進行管理)が在籍しており、最近はTikTokで流れているような縦型のドラマの脚本制作のお仕事が多いです。


最初はドタバタだったのですが、有難いことに段々と会社の事業が軌道に乗り始めました。

その中で、受注案件で物語を作るだけではなく、自分たちが作る「物語」をどうやったら次のステージや新しいものにステップアップしていけるだろう、と話し合うことが自然と多くなっていったんですよね。


そもそも僕らは高校時代に映画を作っていた3人組なので、会社を作った目的も”自分たちで自由にものづくりがしたい”というところにあります。

誰にも邪魔されずに、自分たちの稼いだお金で自分たちが一番面白いと思うものを創りたい。という願望がありました。



その思いを胸に、会社の新規事業として「MOBEST STORIES」という、体験型コンテンツ専門の制作スタジオを立ち上げたという流れです。

映画やドラマといった映像媒体をずっとやってきたクセに、なぜ「体験型コンテンツ」というジャンルに絞っているのかというと、実は僕たち「リアル脱出ゲーム」大好きなんですよね(笑)

高校時代の僕らの一番ハマっている遊びでした。

その時は作れなかったですが、夢物語として「将来はそういうこともやっていきたいね」って話していて、ずっと前から鑑賞者たちが能動的に物語を体験していく作品を創るのが夢だったんです…!


なかなか会社に入ると若いうちに好きなことって出来なかったりするじゃないですか。
でも僕たちはこういう形だから、せっかくやるなら新しい、大きなチャレンジをしようと。

もちろん会社でやっているのでこの分野のコンテンツに未来を感じて…というのもあるのですが、こういった新ジャンルのコンテンツ作りを事業としてやるのは、普通の会社に入っていたらできなかったことだろうなと思っています。

ゆいと

井上さんは、新卒でどこかに入社したぴょん?


いえ。新卒の代ですぐ起業しました。

学生の時に2年間ほどインターンで会社に所属していたので、社会とはどういう風に回っているんだろうというのをある程度学んだ上ではあるのですが…正社員として働いたことはないですね。
一緒に起業した2人も同じです。親にはめちゃくちゃ止められました(笑)

MOBEST 井上さん
株式会社MOBEST ロゴ

Q,イマーシブシアターを公演されようと思ったキッカケはなんでしょうか。

お恥ずかしい話、僕たち誰も「イマーシブシアター」という言葉を知らなかったんですよ。

自分たちが映画やドラマを作っていてまるで畑が違ったんですよね。

鑑賞者がより能動的に行動して、自分も登場人物になっちゃう!楽しい演劇を作りたい!みたいなぼんやりした構想だけが自分の中にありました。


そもそもそういうものにワクワクする性だったんでしょうね。そこから、こんなの作りたいよね、あんなの作りたいよねというのをずっと仲間内で話していて…


その話を詰めていって「こういうのだったら僕らでも出来るかもね」と企画書的なものが完成して、海外の舞台に詳しい友人に見せたら、「これってイマーシブシアターじゃん!」と言われて…!

「イマーシブシアターとは!?」みたいな。(笑)


なので作りたいものがたまたまイマーシブシアターというジャンルの名前だったという感じでしたね。
今考えたらただの勉強不足なのですが…

わかるーーー!!!!めっちゃ共感ポイントでした。(笑)
イマーシブ制作者あるあるかもしれませんね…!

イマーシブシアターを作りたい!というよりは、これを作りたい!
というものにイマーシブシアターというジャンルの名前がついていたっていう形が一番近いと思います。

えんと

行動が早いんだぴょん!それっていつ頃の話なんだぴょん?

ぼんやりした構想は2年前ぐらいからずっとあって、「イマーシブシアター」という名前を知ってから1年くらいで今回のビルを借りました。

元々自主制作で映画を作っていたので、ものづくりに関しては「頑張れば出来るだろう」と思っていて。(笑)

ゆいと

舞台のようなライブエンターテイメントを作ること自体が、今回初チャレンジなんだぴょん?

そうですね!

僕らのなかで映像とライブエンターテイメントの違いは、「編集」という工程があるか無いかというだけなので、映像をやっていた僕らとしてはライブでは編集ができないという怖さはあるんですけど、物語作りということに関してはそんなに大差ないというか、チャレンジとしては今までやってきたことと同じでしっかり頑張れば作れるんじゃないかな、という気持ちでやっています。

Q,今回エンタメビルを会場に選ばれた理由や経緯を教えてください。

これは映像の価値観なんですけど、基本、ロケ地が一番高いんですよ。

初めて舞台を作るにあたって、いかに場所代を抑えるか?という話をしていて、その時に「エンタメビル」さんのクラウドファンディングをたまたま見付けました。

久保さんが沢山面白いことされていたので、興味があって一方的にフォローしていたことがきっかけですね。

マダミスやイマーシブなど色んなことが出来るエンタメビルを作るというのを知り、クラファンでビル一棟1週間借りて30万というのを見つけて…


忘れもしないんですが、取締役3人で温泉行ってて、温泉上がりにそのツイートを見付けたんですよ。

「ちょっと待って!」みたいな。
「これ、やるしかないでしょ」みたいな。

「そもそも、そういう為に作られたビルって今この世界に無くね!?」って話になり、すぐに応援しちゃいました。

共感ポイントその2!!!!

それでイマーシブシアターを作りたいという気持ちからエンタメビルをお借りして、ビルの内装を見てから今回の作品を作っていったという流れです。

Q,様々なジャンルのキャストさんがいらっしゃるのが印象的でした。
どういった経緯で集まられたのでしょうか。

元々映像をやっていたところからの視点で、イマーシブシアターは舞台演技というよりは、よりリアルに作っていく、どちらかというと「映像演技」だと僕らは思っています。

なので元々映像作品に出られている役者さんを軸に、いつか一緒にお仕事したかった役者さんなどを多方面からお呼びしていった…という感じです。

粒揃いの、個性豊かで最高のメンバーが集まったと自負しています(笑)

キャスト集合写真

Q,本作品はどんなイマーシブシアターなんですか?

イマーシブの定義って色々あると思うんですけど、僕は「没入感」に重きを置いています。

だから今回はBGMも照明も一切使わないイマーシブシアターにしようと思っていて、本当にそこで起こっている物語を傍観するというイメージで作っています。

「誰かの明日を変えられるような作品を作る」というのが、僕らが高校時代から毎回言ってる自分たちのスローガンなんですけど、今回のビルの物語は、自分の知らない”誰かの人生”の忘れられない一日を覗き見る、そんな作品ですね。

結構小声で喋ったりもするし、一方で舞台っぽくドタバタ動き回ったりもするけれど、いかんせん人が入った時のイメージが付かないので今回照明やBGMは一切なしで挑もうと思っています。

Q,テーマやこだわられたところ、他団体との違いなども含めて今回の作品をご紹介ください。

えんと

井上さんは、イマーシブシアターは結構行くのかぴょん?

いや、全然ですね。
泊まれる演劇さん、まだ行けてないですし、チケットが取れなかったんですけど…大人気じゃないですか!
本当にめっちゃ話したいんですよ!!水星の方と本当にお話したくて!!

なんでそんなことができるんですか?って聞きたくて。(笑)
他団体さんはどうやってるんですか?っていうのが凄く気になるんですけど…。

エゴプレさんとかダズルさんもすっごい行きたいんですけど、ダンスの…

僕、イマーシブってそっち(ダンスやノンバーバル作品)だよなって思ってるんですよ、個人的には。
スリープノーモアもそういうものじゃないですか。

イマーシブシアターは、芸術作品としては「インスタレーション作品」に近いんだろうなっていう風に解釈してるんです。

その点でいくと僕らは、イマーシブの中でもちょっと外れたことをしてるのかな、って思ってるんですけど…。
ただ、これが「自分たちが最も面白くできるイマーシブ」の解釈なので。


ただ全く勉強してないわけでもなく、イマーシブフォートさんを今回は参考にしました。

僕たちと同じように「イマーシブシアター」を派生させて物語をメインにして、それをさらに超巨大に作っているのがイマーシブフォートさんだなと思っています。

なのでやりたいことに近いことをされているイマーシブフォートさんには何回か足を運ばせていただいて、その中でも「江戸花魁奇譚」を結構参考にしていると思います。

ドラマチックなお話で、結構、映像演技だと感じました。

ゆいと

今回の作品のオリジナリティはどんな感じだぴょん?

オリジナリティは超ふんだんに詰め込んでるかなと思っています。

1階がカフェで2階がバックヤードという設定なんですが、一人のキャラクターに注目するんじゃなくて、階に注目してもらえたらいいなって思ってます。

1階と2階で全く毛色の違う話をしているっていうのが今回の一番の面白さだと思っていて、同時進行の舞台なのに全く違うジャンルのストーリーが進んでいく。

でも、それぞれのキャラクターが絡み合うようになっているので、傍観者として一歩引いて見た時にお話が掴みやすいようにはなってるかな、と思います。

あと、どこにも言ってないんですけど、この話実は…これ言っていいんですかね!?

ここから先のお話は、実際に行って体験してください♡

僕らが作りたかったものって物語に干渉できる舞台だったんですよ、出発点自体が。

ただ、日本人って能動的に楽しむときの「能動さ」が、海外の人に比べて薄いかなって僕は勝手に思っていて。だって僕もイマーシブシアターでキャラクターに話しかけられたらなんかドキドキしちゃうんですもん(笑)

言われた通りに動いて、特別なこと何もできなかったんですよね。

でも、この舞台は結構干渉して欲しいし、「干渉すること」を楽しんで欲しいんです。
だから今回は「ラジオで物語に干渉する」という形をとっています。

基本的には観客は演者から見えないっていう設定なんだけど、ラジオだけは違って、ラジオにメールを送ることで、物語がちょっと変化する感じにしようと思っていて。

えんと

天才

この形だったら匿名だし、仮にふざけたメールがきてもラジオパーソナリティ役を本物の芸人さんにお願いしているので、対応がしっかりできるんです。

ちんぷんかんぷんなメールが来てもそれに突っ込んでくれたり、うまく調理してくれるので、「直接干渉する」わけじゃなく、ワンクッション挟んで匿名でスマホで送ることによって、みんなが干渉できる。

ふざけられる余地を作っているっていうのが今回のイマーシブシアターの一番の特性かなと思っています。

ゆいと

天才

ラジオの稽古

Q,今回初めてイマーシブシアターの稽古をやってみて、いかがですか?
どういった感じなんでしょうか。

いや、もう頭おかしくなるかと思いました。(笑)

イマーシブ制作者あるある…!

一番きつかったのは「どういう風にキュー出しをするか」っていうところでして。
ただ、ずっと流れていてみんなが聞いているラジオでそのキュー出しを作れたんですよね。
これが出来たのは偶然の産物でした。ラジオ最高です。

ゆいと

天才

稽古の様子

Q,最後に公演に興味を持っている方や参加予定の方にメッセージをお願いします!

超楽しみにしててください、としか言えないです。(笑)

ただ物語に関して、僕らはプロなんですよ。

僕らの会社は、実際に地上波のアニメやドラマ、映画の仕事をしていて、今回の脚本家もジャンプ+で読み切りを載せている弊社一番の最強ライターです。
お話作りにおいては他の団体さんより絶対に面白いだろう!と思って作ってます!


なので物語部分はすごく自信を持っております。
あとは、今までにない形の作品を全力で楽しんでいただければと思っています。


ご興味ある方はまじで来てください!

ゆいと

リピート要素とかもあるのかぴょん?

1階と2階でバラバラの物語をやるので、2回観に来てくださったら最高です。(笑)

あと実は謎解き要素とかもあるんですけど…演劇見ながら謎解きってめっちゃむずいなって思って。
難易度調整中です。(笑)

色々物語に干渉する分岐要素を入れてたり、小道具にはこだわったりしているので何回も見るとそういう発見が様々あると思います。


「ハッピーエンド」と名前をつけているくらいなので、後味のいい「明日がちょっとでも明るくなる」ような物語をお届けできればな、と思っておりますね!

メインヴィジュアルやパンフレットにもこだわって作っているのでそういうところにも注目していただけたらと思います。

えんと

物販もあるぴょん!

グッズは作る予定でメインヴィジュアルのステッカーやパンフレット、あとシナリオブックですね。
1回しか来れない人の為に全部のシナリオが載ったシナリオブックを販売する予定です。

ゆいと

なんと!親切だぴょん!

やっぱり作品って解読してもらいたいんですよね、こちら側は。

何回も来てもらうのもそうなんですけど、僕らの意図とか僕らが作ってるものの面白さっていうのを最大限受け取ってほしいなっていうのと、イマーシブシアターを初めて作る僕らは「全部言いたい」んですよ。(笑)


というか隠さず全て言おうと思って、ここが大変でした。
とか、ここはキツかったけどここは出来ました。
とか、こういう風にやったらうまく作れますよ。とか今後新しく作られる方々の為に。

少し上から目線な言い方になっちゃうんですが、僕たちが今回培ったノウハウはガンガン言っていきたいと思っています。

そうじゃないと業界とかこのコンテンツがどんどん盛り上がって行かないだろうと思っていて、特にトークショーではそういう話をしたいなと思っています。

えんと

今後もイマーシブシアターは作るぴょん?

この次もめっちゃ面白いのをやる予定なんですよ!

その為に今回の作品を作っている節もあって、1回も作ったこと無いのに大きい規模で出来ないから、いろんな分野の人に声をかけています。来場して〜って言ってますね(笑)

今回は1公演15人定員の舞台で、この規模でできる一番面白いものを目指して作っています。
でもやっぱりホテルでやりたいんですよ、僕らも。

イマーシブシアターをやるならホテルが一番面白いと思っているし、できるなら本当は村とか貸し切ってやりたいんですよ。(笑)


あと僕らは物語作りの集団なので、イマーシブシアターだけじゃなくて、マダミスなどのいろんな体験型コンテンツもどんどん作れればいいなとは思っていますね。


超自信作なので、とにかくたくさんの人に「ハッピーエンドはラジオのあとで」に来場してほしいです!

編集後記:

井上さん、この度はお忙しい中誠にありがとうございました!

面白くわかりやすい井上さんのお話のお陰で、素晴らしいインタビューになったのではないでしょうか!?!?

とにかく作品の魅力がとても伝わってきましたし、この楽しそうなコンテンツを早くみんなに伝えたい!という気持ちが強くなりました。

このインタビューを読んで、みなさんもMOBEST(モベスト)の今後の活動が楽しみになったのではないでしょうか?

まずは旗揚げ公演「ハッピーエンドはラジオのあとで」へレッツゴー!

東京イマーシブシアターでは、引き続きご紹介させていただける公演・団体様を大募集しております!
インタビュー形式はオンライン、対面問いません。
お気軽にお問い合わせください。

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